GR-ROSEの同人誌をつくってみたお話し

はじめに

この記事は がじぇるねGR Advent Calendar 2021 の19日目です。

「GR-ROSEの同人誌を作りましょう!」、そいって仲間をあつめたのは2019年冬、まだコロナの第一感染者が発見される前だったと思います。

2018年9月のプロデューサーミーティング、

11月の発表会が終わって、手に入れたGR-ROSEでいろいろやりたい。でも、情報が圧倒的に少ない。

そのころ、既にM5Stackの同人誌を技術書典で出していた私は、ここぞとばかりに「GR-ROSEの同人誌を作りましょう」ととある人に声をかけ、川崎で一緒にビールを飲みながらその可能性について話をしました。

そして、2020年2月の技術書典8にて、技術サークル 薔薇の騎士団から同人誌「GR-ROSEで行こう!」がリリースされることとなりました。

techbookfest.org

knightsofrose.booth.pm

今回は、前回の技術書典11までに4冊の同人誌を出してきたことを振り返り、どうやって同人誌を作ったかとか、その中であったあれこれをまとめていこうと思います。

なぜ同人誌?

一般的な同人誌については、Wikipedia等をみてもらうとして、

ja.wikipedia.org

技術系の同人誌とした場合、「個人もしくは有志が、とある技術の普及や自らの成果のアピール等を目的に、自費でつくる書籍(もしくは電子書籍)」という感じでしょうか。

昨今、同人誌印刷専門業者があり、同人誌を作成する敷居は非常に低くなっていると思います。

www.shippo.co.jp

そして、技術系同人誌の広まりを後押ししたのは技術書典の開催かと思います。

techbookfest.org

私も、技術書典3を初めて見に行ってその魅力に惹かれ、技術書典5にて初めて出展する側に参加した経緯があります。

昨今、特にIT系やデバイス系において、技術進歩の速さや多様化は凄まじいものがあります。

一般書籍は、どうしてもビジネス的な成功が必須となるため、なかなかニッチなものや賞味期限の短い(例えばバージョンアップが頻繁にあるとか、β版だとか)ものは取り上げにくい面があります。

同人誌はそのそういった内容のものでも、書き手の思いがあれば作ることができます。作成する側のエンジニアにとっては、自分の活動をアピールする手段として、成果のまとめとして形にできるという魅力があります。

また、文章という形に技術をまとめ説明するというスキルは、エンジニアにとっても必要となる技術の1つかと思います。この点に着目してか、技術同人誌の執筆に補助金を出して支援している企業さんもあります。無料で技術同人誌を作成して技術書典で配布している有名企業さんもあります。

GR-ROSEについては、現状はまさにニッチな分野であり(汗)、同人誌を作って世の中にアピールしたいという思いで、同人誌を出すことにしたのでした。

1冊目が出るまで

同人誌ができるまでにやったこととしては、

  • 仲間集め

    • 一人で書くなら不要ですが、私は基本みんなでワイワイやるのが好きなことと、一人の作業負担を軽減できる(執筆以外もいろいろやることがあるので)という面もあって、共同執筆者を探しました。
  • 書籍作成ツール等の決定

    • 記事を本にするためには、入稿できる形のデータを作成する必要があります。その為の書籍作成ツールを選定します。これについては、Re:VIEWを使おうとおもっていたので、ざっくりとどう使うかについて調べました。あと、MarkdownRe:VIEWで使えるように変換してくれるmd2reviewというツールもあるので、元原稿はMarkdownで作成することに決め、原稿はgithubで管理することとしました。

reviewml.org

  • 同人誌の内容についての、方向性決めとスケジュール認識あわせ

    • メンバーが集まったら、それぞれどういうことを書きたいか・書けるかを共有して、本の方向性を決めました。あとざっくりしたスケジュールを共有。印刷のための入稿締め切り日から、校正や入稿用のデータ作成に必要な日数を考慮して、原稿の締め切り目途を算出して共有します。
  • タイトル決め

  • 表紙作成

    • 表紙は同人誌の顔なので、悩みが多いです。キャラクタ作成もしたかったので、まずは描いてくれる絵師さんを探す必要がありまあした。執筆メンバーや執筆メンバーの知り合いに描ける人がいればよいのですが、残念ながらそのような知り合いはいなかったため、SKIMAというサービスを使って探しました。運がよいことに、引き受けてくれる方がいらっしゃったので、作成の意図や表紙のアイデアをSKIMAのシステムを使って伝え、作成依頼をしました。

skima.jp

  • 執筆

  • 校正・チェック

  • 入稿(印刷申し込み)

技術書典8

ちょっとずつ追記していきますm( )m