NVIDIA Kayaを作る 制作編その1

はじめに

部品がだいぶ集まってきたので、制作フェーズへ移行する。

米国Amazonに注文したフレームの到着が10月末なので、しばらくはそれ以外でできるところから。 送料安いほうで頼んだのだけど、到着まで1ヶ月近くかかる模様。前に注文したDCDCは2週間ちょっとぐらいだったのだけど、フレームということでそれなりの重量があるからか???

Electronics Bayの出力

まずは何も変更がいらない、Electronics Bayを出力する。これには2つのDCDCと6軸センサーがのる。

3DプリンターはFLASHFORGE Adventurer4。

flashforge.shop-pro.jp

そのままSTLでダウンロード後、FLASHFORGEのスライサーFlash Print使って出力。WiFi経由でそのまま出せるのは便利。

フィラメントはABSを使用。印刷時間は3時間ちょい。

印刷中
印刷結果

2つのDCDCを載せた感じは以下。

DCDC搭載

Battery Holderの作成

次に、Electronics Bayの下につけるBattery Holderを作成。Battery HolderはDeWALT用に作成されているので、そのままでは使えない。

DeWALT用バッテリーフォルダ

マキタ用には、以下のアダプターを使用するので、

これをねじ止めできるBattery Holder Adapterを作成した。

アダプタ

これも出力は約3時間ちょっと

印刷時間

ねじ止め用に、インサートナットを埋め込む用の穴をあけておく。

インサートナット

インサートナットは、M3 5mmのものをアマゾンで購入。

6つ穴はあけたけど、4つだけ使用。アダプター側の穴の位置は、プラバンで位置決めシート作成して開ける。

位置決め

丸のくぼみは、アダプターの部品の足用なのだけど、少しかぶってしまって、足をニッパで少し削る必要がでてしまったのは失敗。位置はもう少しちゃんと調べないと・・・。

ネジ締め後

まぁ、なんとかつきましたが、インサートナットの埋め込みがいまいちだとか、いろいろあって隙間が少しできてる。

取り付け後

次は、Electronics Bayの上につける、Nano Baseを作成する予定(つづく)

NVIDIA Kayaを作る 検討編その3

はじめに

だいぶ部品がそろってきたので、前々回の部品表のおさらい。

部品 差分 オリジナル 採用部品
制御ボード Jetson Nano Jetson Nano or Raspberry pi 4
デプスカメ RealSense D435 RealSense D435 or OAK-D-LITE
6DOF IMU Board GY-BMI160 未定
Servo Motor x 3 Dynamixel MX-12W or XC430-W150-T MX-28R
USBシルアル変換アダプタ U2D2 U2D2
電源・ケーブルハブ Trossen Robotics IL-3PHUB DXSharingBoard(RS485)
オムニホイール x 3 VEX Robotics 3.25” Nexus robot 100mmダブルプラスチックオムニホイール
電源バッテリ&充電器 DeWALT 20V MAX 2AH Li-ion Battery マキタ BL1820B
5V 6A DC-DC(降圧) Pololu D24V60F5 Pololu D24V90F5
12V 5A DC-DC(降圧) EA60-12V EA60-12V

6DOF IMU Boardはまだ未定だが、その他は代用を決めて購入。

  • オムニホイールは同じサイズのものは見つけられなかったので、ヴィストンさんで買えるNexusの100mmを代用
  • バッテリーはマキタの18vの薄めのものでBL1820Bで代用
  • 5V 6A DC-DC(降圧)は、サイズと形状が同じPololu D24V90F5を選択

www.vstone.co.jp

www.uedakanamono.co.jp

小物系

大物は大体めどがついてきたので、次は小物。

一つ失敗したなぁと思うのは、アルミの梁(Aluminum beams)。本体の3つの足を繋ぐためにアルミの梁を使ってるのだけど、これも米国のAmazonから買う必要がある。DC-DCコンバータと同時に買っておけばよかったと後から思う。

加えて、それ用のT溝ナット。

あと必要なのは、端子台に圧着端子、ロッカースイッチ、AWG18のケーブル。

端子台は4口で幅約55mmのものなのだけど、なかなか見つからず、春日電機のT1004で代用できるか試してみる。

ロッカースイッチも、125Vで10A程度いけて小型のものをアマゾンで物色。

マキタのバッテリーから電源取り出すアダプターも購入。

まだまだ先は長い。

NVIDIA Kayaを作る 検討編その2

はじめに

NVIDIA Kayaを作る 検討その2。

ポチポチと部品を注文中。

先日は、米国Amazonで注文した、サーボモータの電源向けの降圧レギュレータ EA60-12Vが到着。

お値段は約11ドルくらい。なんで円安の今って感じですが、国内のAmazonには同じものがなく、10Aまでいけるものはあるのですが値段がかなり高くなる。

あと送料も10ドルくらいかかるのだけど、まぁそこは仕方ないということで。

Inputが24Vということで固定っぽいのですが、Amazonのレビューとかみると16Vくらいで使えたという記述があったので、DeWALTは20Vでマキタはそれより低い18Vだけどいけるだろうと踏んでいる。まだ未確認。

で、次は、もう1つの降圧レギュレータ、シングルボードコンピュータ向けの5V用を選定する。そのための候補抽出。

5V向け降圧レギュレータの選定

BOMにあるのは、PololuのD24V60F5なのだけど、これが既にディスコンなので代替を探す。

www.pololu.com

ちなみに、上記のサイトには以下の2つが代替品としてリンクされている。

www.pololu.com

www.pololu.com

以下に降圧レギュレータのリストがまとまっているのだが、

www.pololu.com

以下の2つも5V向けとしては候補になるかも。ただし、2つ目のは3.2Aまでと少しスペックダウン。ただし、お値段が他のより安い。

www.pololu.com

www.pololu.com

形状的には、最初のD24V90F5が同じで、かつ電流値も9Aまでサポートだが、先ほどの降圧レギュレータのリストでは既にOlder productsになっている。 あとお値段が2,000円くらいアップして約4600円。

まだスイッチサイエンスさんにも在庫あり。現状、スイッチサイエンスから買えるのはこれだけ。

Pololu ステップダウン電圧レギュレータ(5[V]/9[A]) D24V90F5www.switch-science.com

他のものは、朱雀技研工房さんかロボットショップさんで買える。ただし、残数は少ない感じ。

D36V50F5だと4,500円くらい。

store.shopping.yahoo.co.jp

D24V50F5だと5,300円くらい。

store.shopping.yahoo.co.jp

D36V28F5だと3,700円くらい。

store.shopping.yahoo.co.jp

さて、どれにするか。。。

NVIDIA Kayaを作る 検討編その1

はじめに

3輪オムニホイールのAGVである、NVIDIA kayaを作ってみようと思う。

docs.nvidia.com

発表当時から、作ってみたいと思っていたのだけど、行動に移せず2年半が経過。

先日3Dプリンター(Adventure4)を購入したこともあって、実際に動きはじめる。

ただし、コロナの影響でいろいろ入手困難なご時世、まずは手に入る部品を探す必要がある。

まずは部品検討

部品リストを確認。大物は以下。

部品 状況 詳細
筐体 3Dプリンタで出力。ただし、使用する部品が異なるので、形状・サイズ変更は必要。
制御ボード Jetson Nano。手持ちのものがあるが、ROS2 Controlで制御したいので変更するかも。
デプスカメ RealSense D435。これも手持ちがあるが、既にEOL製品なのでOAK-D-LITEに変更するかも。
6DOF IMU Board GY-BMI160。手持ちのものに変えてもよいかなぁ。
Servo Motor x 3 Dynamixel MX-12W or XC430-W150-T。手持ちのMX-28Rを使用する。
USBシルアル変換アダプタ 手持ちのU2D2を使用する。
電源・ケーブルハブ ベストテクノロジーさんのDXSharingBoard(RS485)で代用。
オムニホイール x 3 VEXの3.25インチ。日本での入手先がないのでどうするか。3.25インチ=8.255センチくらいのものを探す。
電源バッテリ&充電器 DeWALT 20V MAX 2AH Li-ion Battery。これも日本では手に入りにくい。マキタの18vバッテリーで代用するか。
5V 6A DC-DC(降圧) Pololu D24V60F5。スイッチサイエンスさんから買えるのだが、品切れ中。
12V 5A DC-DC(降圧) EA60-12V。米国Amazonやaliexpressで買えそう。

あとはケーブルとかコネクタとかいろいろ見繕う必要ある。

▲のものはいろいろ検討が必要そう。かなり大変そうだ。。。

電源バッテリー

DeWALTの製品はヨドバシでも売っているけど、ほしい薄型バッテリーはなし。海外では在庫あるけど、バッテリー類は海外発送してくれない。

www.dewalt.com

となると、同様なものを日本のメーカーから探す必要あり。ぱっと思いつくのは「マキタ」「日立工機」「京セラ(旧RYOBI)」。

マキタだと、BL1820BかBL1815Nでしょうか。

気になるのはサイズ。バッテリーはKayaのちょうどお腹(?)の下に隠れる感じに配置されているため、サイズ差が大きいと収まらない可能性が。

品名 サイズ 重量
DCB203 ? 394g
BL1815N ? 350g
BL1820B ? 380g

DeWALTもマキタの方は探しても本体サイズの記載はみつからず。そりゃ、サイズ記載は必要ないでしょうが・・・。

むむむ、ここでまず悩ましい感じ。

Raspberry Pi Pico向け開発環境の構築 on Ubuntu 20.04 - その1 -

はじめに

今更だが、Raspberry Pi Picoをちゃんと使ってみようと思うので、まずは開発環境の構築を行う。

以下が前提。

ビルド環境の構築

こちらのブログを参考に導入した。

mickey-happygolucky.hatenablog.com

ブログにあるようにエラーとなったが、問題ない模様。

それほど複雑じゃないスクリプトだったので、ちょっと見たところ、

  • CPU確認。Raspberry Piかチェックして、それ以外なら「Not running on a Raspberry Pi. Use at your own risk!」と表示するが、処理は継続。
  • 環境変数の設定
  • aptでSDKに必要なgccとかをインストール
  • GithubからSDK他必要なものを取得
  • サンプルのblinkとhello_worldをビルド
  • picoprobeとpicotoolをGithubから取得して、ビルド&インストール
  • OpenOCDをGithubから取得して、ビルド&インストール
  • VSCodeに必要なパッケージをaptでインストール
  • VSCodeの.debファイルを取得してaptでインストール ※ここでarm向けを取得するのでエラーになり終了する
  • 必要なVSCodeのExtensionをインストール
  • minicomのインストールとRaspberry PiのUART設定

ということで、公式のこのpico_setup.shはRaspberry Pi用だが、スクリプトの最初の方で以下の2行を追加しておけば、VSCodeとUARTの設定はスキップされるのでそれが正解なのかも。

SKIP_VSCODE=1
SKIP_UART=1

VSCodeは既にインストールしてあるので、

code --install-extension marus25.cortex-debug
code --install-extension ms-vscode.cmake-tools
code --install-extension ms-vscode.cpptools

だけやっておく。

screenをつかってるので、minicomはインストールしない。

今日はここまで

ラベルライターが欲しい - Final Stage -

最終決戦

ここまで2機種に絞り込こんだので、あとはアプリの観点とかからどちらか1つに絞る。

アプリケーションに特徴が?

まずは、それぞれで特徴となりそうな点をざっとWebサイトをみてあげてみる。

SR-MK1

www.kingjim.co.jp

  • 豊富なテンプレート
  • 手書きイラスト
  • 印刷履歴管理(サイト登録が必要)
  • タイムラベル

と、ラベル作成を多様に作成できる一方、テンプレートで簡単に作成できたり、過去データを再利用できたりと、王道的な内容かなと。一つ面白い機能はタイムラベルで、ラベル作成時にスマホのタイマーと連動させる機能(と理解した)かなと。

PT-710BT

www.brother.co.jp

  • テンプレート機能
  • シェアラベル
  • テキストスキャン

と、基本のテンプレート機能はあるが、手書きができるかは不明。過去データは保存が有るので使えそうだが、会員登録がないので他の機器との連携とかができるかは不明。

シェアラベルとかテキストスキャンはちょっと使ってみたい機能。テキストスキャンは簡易なOCRだろうからどこまでちゃんと読めるかに不安があるけど、シェアラベルでURLをQRコードに入れ込めるのはちょっと魅力的。うちのQNAPのNASサーバと連携させたりしたいな。

その他

電源だが、

名称 電源 ACアダプタ対応
SR MK1 電池(単3 6本) ○(別売)
PT-710BT 充電池 X ※ただし、USB充電なので充電しながら使えるなら同等か

という感じ。充電式が好み。

テンプレート、フォントの種類とかについては、実機がないと調べられないっぽいのでわからない。本来はここが本質なのだろうけど。

使えるテープはやはりキングジムが多いんじゃないかなぁ。調べてないので感覚的だけど。

テープの値段は、白の18mmだと定価はテプラProは1,595円、TZeテープは1,540円と若干TZeテープが安く、実売もそんな感じかな。

TZeはラミネートタイプがあり、テプラProはラミネーターが別に有るがそもそもテプラProは十分の耐久性あるらしいとかテープ自体の特性とかもあるんだろうけど、そこは使ってみないとわからないなぁ

最終選考

両方魅力的なんだけど、どちらか1台となると、QRコード作成やテキストスキャンができる PT-710BTかな。

PT-710BTの通信インタフェースは、Bluetooth Ver2.1+EDR Class2とのことなので、BLEのように簡単にハックはできそうにないのが残念だけど。

ラベルライターが欲しい - 2nd stage -

詳細に比較してみる

先日あげたうちの、テプラとP-TOUCH CUBEの4機種についてもう少し詳細に比較してみる。

ハードウェア面とQRコード印刷できるかで比べてみた。 キーボードがなくなって小型かと思いきや、ものによっては結構大きいね。小型という面ではテプラLiteが飛び抜けてるけど、その分、他のスペックが犠牲になってる感じか。

名称 サイズ(WxDxH) テーブ 方式 dpi テープカッター QR印刷
テプラLite 71×46×76 テプラLite/こはる 11,13,15 感熱 180 手動
テプラPRO SR-MK1 55×133×146 テプラPRO 4~24 熱転写 360 自動
P-TOUCH CUBE PT-P300BT 115×61×115 TZe規格テープカセット3.5、6、9、12mm対応 熱転写 180 手動
P-TOUCH CUBE P710BT 128×67×128 TZe規格テープカセット3.5、6、9、12、18、24mm対応 熱転写 180x180, 180x360 自動

QRコード印刷で、P710BTが◎になってるのは、アプリが対応してるから。SR-MK1は画像として貼り付けるタイプなので〇としている。

QRコード印刷は、やはりテープのサイズが有る程度必要ということで、可能なのは上位の2機種に絞られる。

QRコード印刷はやはり欲しいので、買うならSR-MK1とP710BTのどちらかになるかなぁ。

次は、この2機種についてソフト面で比べて1つに絞ってみよう。